急性疾患の対応について
もしもの体調不良でも
地域で頼れる身近な存在として
愛知県一宮市にある当院では、急に発熱したり咳が続いたりといった急性疾患に幅広く対応しています。子どもの体調の変化は突然で、ご家庭で判断が難しいことも少なくありません。インフルエンザや胃腸炎、溶連菌感染症など、身近に起こりやすい病気に対して迅速に検査や診療を行い、安心して治療を受けられる環境を整えています。症状が気になるときは早めにご相談ください。
お子さんによくみられる症状
お気軽にご相談ください
代表的な急性疾患
熱が出た
子どもの発熱は、ウイルスや細菌による感染症が多い原因です。風邪やインフルエンザのほか、中耳炎や尿路感染症などでも熱が出ることがあります。体温だけで病気を特定することは難しいため、全身の症状や経過を観察しながら診断していきます。
受診の目安
38度以上の熱が続く、ぐったりしている、水分が取れないときは受診してください。生後3ヵ月未満の発熱はすぐに受診が必要です。
ご家庭での対応
無理に体温を下げようとせず、安静と水分補給を心がけてください。食欲がなければ無理に食べさせず、消化のよいものを少しずつ与えると安心です。
咳が出る、喉がヒューヒューする
咳は風邪や気管支炎、ぜんそくなどで起こります。喉がヒューヒューする場合は気道が狭くなっているサインで、ぜんそくや細気管支炎が考えられます。特に夜間に症状が強まると呼吸が苦しくなることもあるため、早めの受診が大切です。
受診の目安
咳で眠れない、ゼーゼーやヒューヒューと呼吸音がする、呼吸が苦しそうなときは早めに受診しましょう。
ご家庭での対応
加湿を心がけ、姿勢を少し起こして眠らせると楽になる場合があります。水分を少しずつ与え、咳止めは自己判断で使わず医師に相談してください。
お腹が痛い
お腹の痛みは、胃腸炎や便秘、腸の動きの不調など、さまざまな原因で起こります。食べすぎやストレスでも症状が出ることがありますが、強い痛みや繰り返す場合は盲腸など外科的な病気も考えられるため注意が必要です。
受診の目安
強い痛みが続く、繰り返し嘔吐する、顔色が悪いときは早急な受診が必要です。右下腹部の痛みは盲腸の可能性もあります。
ご家庭での対応
まずは安静を保ち、水分を少しずつ与えてください。無理に食べさせず、症状の経過をよく観察しましょう。
下痢
ウイルスや細菌による胃腸炎が原因となることが多い症状です。水分が多く体内から失われやすいため、脱水に注意が必要です。食物アレルギーや乳糖不耐症などでも下痢が起こることがあり、症状が続く場合は検査が必要になることもあります。
受診の目安
水のような下痢が続く、血や粘液が混じる、脱水が疑われるときは受診が必要です。
ご家庭での対応
経口補水液などでこまめに水分を補給してください。牛乳や脂っこい食事は控え、消化のよい食べ物を少量ずつ与えましょう。
吐く
嘔吐は胃腸炎や食べすぎが主な原因ですが、頭のケガや髄膜炎など重い病気が隠れていることもあります。吐き気に加えて高熱や頭痛、ぐったりしている場合は注意が必要です。水分補給が難しいときや症状が繰り返す場合は、早めの受診が望まれます。
受診の目安
吐き続けて水分が取れない、高熱や頭痛を伴う、頭を打った後に嘔吐する場合はすぐに受診してください。
ご家庭での対応
吐いた後はしばらく水分を与えず、落ち着いてから少しずつ飲ませましょう。無理に食べさせず、安静を心がけてください。
発疹
発疹はウイルス感染による突発性発疹や風疹、水ぼうそうなどが代表的です。薬のアレルギー反応として出ることもあります。かゆみや発熱を伴うことが多いため、他の症状と合わせて原因を見極める必要があります。発疹の出方や広がり方が診断の手がかりになります。
受診の目安
発熱を伴う発疹、急に広がる、かゆみが強い場合は受診してください。呼吸が苦しい、ぐったりしている場合は救急対応が必要です。
ご家庭での対応
皮膚を清潔に保ち、爪を短くしてかき壊しを防ぎましょう。熱がある場合は安静を心がけ、水分補給を忘れずに行ってください。